はじめに
チャートは毎日見ている。
経済ニュースも確認している。
テクニカル分析も一通り学んだ。
それでも、なぜか安定して勝てない。
一時的に勝てることはある。
だが、気づけば利益は消え、資金は減っていく。
原因はどこにあるのか。
答えは単純だった。
私は相場ばかりを観察し、
自分自身を観察していなかった。
相場はコントロールできない
市場は巨大だ。
経済指標、大口投資家、アルゴリズム取引、地政学リスク。
そのどれも、自分では動かせない。
にもかかわらず、私は
「次は上がるはずだ」
「ここは反発するはずだ」
と、相場を予測し続けていた。
だが冷静に考えれば、
未来の価格を正確に当て続けることは不可能だ。
市場は確率の世界。
コントロールできないものを必死に読もうとする。
これがまず最初の落とし穴だった。
負けの本当の原因
何度も検証して、ようやく気づいた。
負けていた原因はエントリーポイントではない。
手法でもない。
感情だった。
・連敗後にロットを上げる
・含み損に耐えられずルールを曲げる
・利確が早すぎる
・勝った直後に雑になる
相場は毎日違うが、
自分の反応は毎回ほぼ同じだった。
ここに再現性があった。
本当に観察すべき3つの瞬間
自分を観察するようになってから、
見るべきポイントが明確になった。
1. エントリー前
そのトレードは本当にルール通りか。
それとも
・暇だから
・取り返したいから
・動いているから乗りたい
そんな衝動か。
多くの場合、後者だった。
2. 含み損中
含み損になると、思考は歪む。
「戻るはずだ」
「損切りしたら上がる気がする」
「ここまで耐えたんだから」
ルールより感情が優先される。
ここで自分の弱さが露呈する。
3. 利確の瞬間
利益が乗ると、今度は恐怖が出る。
「今すぐ確定しないと消えるかもしれない」
本来は伸ばす場面でも、
恐怖で閉じてしまう。
損小利大が崩れる瞬間だ。
自分のパターンを知る
トレードを記録し始めてから、
ある事実が見えた。
・私は連敗後に無意識で攻める
・勝った日は調子に乗る
・夜遅い時間の成績が悪い
相場ではなく、
自分に法則があった。
そしてこれは、改善できる。
市場は支配できない。
だが自分の行動は修正できる。
ここが決定的な違いだった。
観察を仕組みに変える
やることは難しくない。
1.エントリー理由を書く
2.その時の感情を書く
3.結果より「守れたか」を記録する
4.毎週振り返る
重要なのは、勝ち負けではなく
ルールを守れたかどうか。
勝ってもルール違反なら負け。
負けてもルール通りなら前進。
この基準に変えたとき、ブレが減り始めた。
相場より難しいもの
正直に言うと、
相場分析より自分の分析の方が圧倒的に難しい。
自分の弱さを見るのは苦しい。
言い訳もしたくなる。
だが避け続ければ、同じ負けを繰り返すだけだ。
本質はトレードだけではない
これはトレードに限らない。
・ダイエット
・副業
・勉強
・仕事
続かない理由も、
失敗する理由も、
外ではなく内側にある。
市場を観察することは大切だ。
だがそれ以上に、自分を観察する。
これが再現性の出発点だった。
結論
相場を読む力よりも先に必要なのは、
自分の癖を読む力。
市場はランダムだが、
自分の行動はパターン化している。
勝てるようになる人は、相場より先に自分を攻略している。観察する対象を変えたとき、トレードはようやく「改善可能なもの」になった。
今日から見るべきは、
チャートのローソク足だけではない。
その前にクリックする、
自分の心だ。